2011/09/01

左官職人になる旅

泣く子も黙る職人の世界。
先日「左官職人になる旅」をプロデュースすべく
左官職人の一日を体験してきました。

訪問先は西日暮里にある。
原田左官工業所。
昭和24年から左官一筋の職人集団です。
今日一日見習いとして頑張ります!















経営理念は「夢とロマン」
男気あふれる理念です!















原田左官工業所では
4年の見習い期間を経て、晴れて職人の仲間入り。
その時には入社からの4年間の軌跡をまとめた
オリジナルフォトブックが社長からプレゼントされるそうです。
フォトブックです!しかもオリジナル!
なんか・・・僕の思ってた左官職人と違う!
ただ、従業員を大切にされている姿勢が良く分かります!
なんか温かいですね。















見習いは仕事を覚えるのが仕事!
と言うことで左官の勉強です。
漆喰やモルタルの種類を原田社長に教えてもらいます。
材料によっては藁や発砲スチロール!を入れて風合いを出していくそうです。















座学が終わると、いよいよ実践!
入社2年目の有村先輩に教えてもらいます!
先輩。お願いします!

男社会の左官業界にありながら
原田左官工業所には7名の女性職人が活躍している、とても稀有な会社です。
産休や育休制度も整っていて、出産後の復帰も活発だそうです。















まずは材料を混ぜる作業から!
昔は混ぜる専門の「こね屋」という職業も存在したほど重要な行程です。
気を抜くと、手首を骨折することもあるとか。。。
骨折は困るので、先輩の作業を見守ります。















続いて養生です。
しっかり養生をすれば、塗るとき楽になる。
養生で楽をすると、塗るとき困るんだよ。
と指導を受けながらの養生です。
人生と似てますね・・・養生。

















右手にコテ、左手にコテ板を持って
モルタルをこねて行くのですが
モルタルが重い・・・
気分は左官職人なのですが、
見るのとやるのは大違いですね・・・















有村先輩の指導に従い
いよいよ塗っていきます!
「手首が硬いです!」
「コテの握り方が違います!」
「もっとコテのエッジを立ててください!」
という熱血指導を受けての体験。















ひーこら言いながら自信作完成!
自信作のつもりが、定規を当てると・・・
「ほら、ここに隙間があるでしょ」とのご指摘。
職人さんの中には、壁を平らに収めることこそが左官職人の誇り。
と思われる方もいらっしゃるほど重要なポイントです。















漆喰の塗り方にも挑戦!
モルタルと比べると材料が軽くて伸びやすいので
塗りやすいんですねー















模様の付け方なんかも見学してみました!
有村さん曰くイワシ型と呼んでいました。
それ見たときあります!
確かにイワシに見えなくも無い!















午後は現場見学です!
ファッションの町、原宿に到着!

原田左官工業所は仕事の約8割がお店の工事とのこと。
中でも原宿や渋谷は絶えずお店が入れ替わっているので
いたるところに、工事をしたお店があります。















現場は店舗の改修工事
ぼろぼろになった壁面を左官で滑らかに仕上げていきます。

先ほど自分で体験してるだけに
見る目も変わっていきます。
見ていて無駄な動きがありません。
職人さんの技術はすごいなぁ・・・















自分自身、知らない世界ではなかった
建築、そして左官職人のお仕事。

しかし、自分で体験することによって
その技術の凄みや深さが
身をもって感じる事が出来ました。

左官職人のお仕事は
重い物を持つため腰痛持ちになるし、
材料によっては手が荒れたりするし、
現場優先のため、計画的な休みが取りずらい
つらい面も確かにあります。

ただ、自分の担当した壁がピシッと決まると
何事にも変えられない喜びがあるのだとか。

原田左官工業所の皆さん。
本当にありがとうございました。

左官職人になる旅は今秋商品化予定です。
お楽しみにー!




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